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神奈川→栃木(Uターン)/アウトドア企業勤務

石毛葉子さん

テレワークにより実現した、理想のライフスタイル

壬生町にある閑静な住宅街。どこからか、カタカタとリズミカルにミシンを動かす音が聴こえる。
今回のテレワーカーは、神奈川県内にあるアウトドア企業に所属し、洋服のリペア(お直し)を仕事とする石毛葉子さん。
2019年11月に壬生町にUターンし、テレワークを実践する石毛さんの仕事と暮らしについて伺った。

STORY

Uターンによって始まったテレワーク

石毛さんのテレワーク生活は、2019年11月、神奈川県鎌倉市から壬生町へUターンしたタイミングでスタートした。
鎌倉に住んでいた時は自宅から15分ほどの職場に通い、同じ職種の仲間たちとリペア作業に取り組む日々。7年ほど働いたタイミングで、次へのステップアップを意識し始め、考えたのが地方への移住だった。
鎌倉での暮らしは、周囲にアーティストや作家なども多く、刺激を受ける日々ではあったものの「東京よりも田舎に住むのであれば、別に鎌倉ではなく地元でもいいのでは」と思うようになったという。四国、九州など、友人が住む場所を軸にさまざまな地域も検討したが、最終的には土と水が合う地元・壬生町へのUターンを決意。
職場にはこれまでテレワークの前例がなかったため、転職も考えたが、「テレワークしながら続けてみたら」と会社からの勧めもあり、拠点を壬生町へ。実家の一室を作業場として、石毛さんのテレワークが始まった。

「今がちょうどいい」仕事とプライベートのバランス

移住して一年が過ぎた石毛さん。
一番大きく感じる変化について、「仕事と並行して自身のブランド『YOGE』の活動もしているので、鎌倉に住んでいた時は何とかして自分の活動を発信しないと!見つけてもらわないと!という思いで、常に背伸びして頑張っていました」と語る。仕事と『YOGE』の活動のバランスがうまく取れず、悩むこともあった。
「あれだけ肩肘張って踏ん張っていたのに、栃木に戻ってきたら、そういったことが全く無くなって。背伸びしなくても、自然と誰かが手招いてくれて、人と人との繋がりがどんどん広がっていくんです」。

隣町の栃木市では定期的に個展を開催する場所も見つけた。栃木市でのご縁はプライベートでも広がり、今や遊びに行く場所は栃木市になりつつある。そこでの友人を通じた出会いで茨城県在住の作家とも仲良くなり、茨城で開催するイベントでも作品を販売できるようになった。2020年12月には茨城の作家仲間と共に個展を開催し、更に輪が広がったという。
「無理せず、常に等身大でいられるようになったのは、栃木に戻ってきてからです。今は理想と現実のバランスがちょうど保たれていて、本当に戻ってきてよかったなぁと思います」。

テレワークを機に変化したワークスタイル

今だからこそ当たり前のテレワークだが、石毛さんがテレワークを始めたのは2019年11月。職場でのテレワーク第一号だったこともあり、色々なことが手探りだったという。
しかし2020年春の自粛期間を経て少しずつ職場のテレワーク化が進む中で、実践者として同僚にアドバイスすることもあるそうだ。
アドバイスとして必ず話題に上がるのが、テレワークに必要なアイテム。石毛さんはテレワークを始め、2つのアイテムを購入した。
1つは手元を明るく照らすデスクライト。細かい作業の多いリペアには必須アイテムだという。そしてもう1つはオンラインミーティングや友人との会話用に購入したリングライトだ。
「リングライトを購入したのは最近ですが、使用すると顔色が全く違います。画面映りが良いと、ミーティングも前向きに参加できる気がするのでおすすめですよ!」

テレワークは、自分のペースで仕事に取り組むことができ、仕事に集中できるため、自分には合っていると話す石毛さん。
勤務時間は9時間(途中で休憩1時間)だが、始業のタイミングは調整できるので、朝、家の周りをウォーキングして、外の空気を吸ってから仕事に取り組むことが日課になったそうだ。
また、気分を上げるために部屋にお気に入りの花を飾ることも、テレワークをきっかけに始めた。
「部屋にこもっての作業になるので、自分の好きなものや気分転換できるものを部屋に取り入れることは大切だと思います」とアドバイスしてくれた。

テレワークを実践する上で意識していることは「自己管理がとても大切です。テレワークって自由と責任で、自分の思うように動けますが、その分結果も残さなければいけません。個人事業主のように作業効率を意識して取り組んでいます。また、積極的に自分で情報を取りに行くことも大切です。入ってこない情報もどうしてもあるので、抜け落ちがないよう、職場の仲間とはこまめに連絡を取り合っています」。
何かあれば職場のメンバーとすぐやり取りできる環境は整っているが、やはり実際に会ってやり取りしたいと思うこともあるという。仕事の進め方や効率という点ではテレワークはとても合っているが、オフラインに比べてコミュニケーション不足になりがちなのは「テレワークあるあるだね」と仲間とも話している。テレワークにおいても円滑なコミュニケーションをとる方法を模索中だ。

テレワークを通じて、叶った夢

石毛さんには、テレワークが始まったことで叶った夢が2つあるという。
1つは念願の畑仕事ができたこと。鎌倉に住んでいた頃から、ずっとやってみたいと思いつつ、近所で畑を見つけることができず諦めていたという。
栃木へUーン後も、週末は東京や鎌倉に行って過ごすことが多かったが、移住して4ヶ月ほどで新型コロナウィルスが流行し始め、しばらく県外に行けなくなった。週末も基本的に栃木に居られるようになったため、自粛期間にいよいよ畑仕事に取り組むことにしたという。
「父が持っていた土地があり、試しに畑にしてみたらとても良い土だったんです。初年度にも関わらず夏にはたくさんの野菜が収穫できました。今では父の方が野菜作りに熱心になってしまって、一緒に本を読んで研究しながら、いろんな野菜を育てています」。
最近では近所に住む友人も、石毛家の畑で野菜を育てるようになり、お互いに収穫できた野菜を物々交換することも。「畑仕事をきっかけにいろんな人と、いろんな楽しみが広がっていますね」。

もう1つの夢は、子どもたちにリペアの魅力を教えることだ。縫製というと、服を作る方に光が当たりがちだが、自身が誇りを持って取り組むリペアはカッコいい仕事だということを、若い世代に伝えたいという。

「つい先日、小学生向けに洋服のお直し会を開きました。ほつれたり、穴があいてしまった洋服を持ってきてもらい、自分で可愛くリメイクしてもらうイベントです。みんな、すごく楽しんでくれました」。
後日、イベントを開催した話を、以前お世話になった上司に報告した。すると、「夢が叶ったんだね、おめでとう!」と言われたそう。
「私もすっかり忘れていたのですが、何年も前に『いつか学生にリペアを教えたいんです!』って目をキラキラさせながら語っていたそうで(笑)。何年か越しに、地元で夢を叶えられて嬉しいなって、その時すごく思いました」。

テレワークを通じ、ワークスタイルとライフスタイルの変化によって実現した2つの夢。
いずれも栃木というフィールドで、石毛さん自身に心の余裕ができたタイミングだからこそ、自然であり必然と叶った夢なのかもしれない。
そんな石毛さんには、次の夢がある。
「場所づくりがしたいです。自分がここにいるよ、と言える場所。作業場でもあり、友人たちが気軽に訪ねて来られるような場所がほしいなと思っています。そこで、モノづくりの楽しさや、リペアの魅力を伝えていけたらいいですね」。
いつか叶えたい夢、皆さんはありますか。
もしかすると、テレワークを機に、栃木で叶えられる夢があるかもしれません。
栃木でテレワーク、はじめてみませんか。

PROFILE

テレワークにより実現した、理想のライフスタイル

神奈川→栃木(Uターン)/アウトドア企業勤務

石毛葉子さん

栃木県出身。高校卒業後、都内の服飾専門学校へ。アパレルメーカー勤務、カナダでのワーキングホリデーを経て2013年より現職のアウトドア企業に勤務。リペア部門にて洋服の縫製作業を行う。2019年11月に壬生町へUターン。実家に作業場を作り、日々洋服のリペアに勤しんでいる。仕事と並行して、自身のブランド「YOGE」の洋服やアクセサリーの製作にも力を注いでいる。2年前から栃木市内のお店で個展を開き、着々とファンを増やしている。
YOGE https://www.instagram.com/yoge_clothes/

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壬生町について

壬生町

壬生町(みぶまち)は栃木県央南部にあり、東は下野市、西は栃木市、南は小山市、北は鹿沼市と宇都宮市に隣接しています。
比較的大きなまちに囲まれているので、交通アクセスが良好です。東武鉄道東武宇都宮線がまちを南北に走り、町内には壬生駅・国谷駅・おもちゃのまち駅・安塚駅の4つの駅があります。
また、北関東自動車道が東西に走り、壬生ICが整備されるなど、車での長距離移動も大変便利です。

壬生町には全国的にも珍しい「おもちゃのまち」という地名が存在しています。
かつて玩具工場の一大拠点だったこのまちには「おもちゃのまちバンダイミュージアム」「壬生町おもちゃ博物館」などがあり、おもちゃやアニメの発信基地となっています。

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