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武藤小百合さん

鹿沼の人や自然、文化に魅了されて

生まれも育ちも東京で、航空会社の客室乗務員として国内・国際線に勤務していた武藤小百合さん。東京から鹿沼市に移住した友人に誘われて、はじめて鹿沼へ遊びに訪れたのは2017年8月のこと。それ以来、鹿沼の街や里山を巡るサイクリングツアーに参加したり、お祭りで歴史ある彫刻屋台を見学したり、鹿沼の人や自然、文化にふれる度に、どんどんと惹かれ移住を決意した。

現在は、鹿沼市役所に勤めながら、休日には趣味のランニングやボタニカルキャンドルづくりなどを楽しんでいる。そんな武藤さんに、鹿沼での暮らしのこと、この街の魅力について詳しくお話をうかがった。

STORY

自分が惹かれた街で、暮らしを楽しみたい

武藤さんが鹿沼に移り住むきっかけとなったキーパーソンの一人が、新鹿沼駅前にあるレンタサイクルショップ「okurabike」の鷹羽(たかのは)さんだ(下写真左)。武藤さんは、okurabikeが主催するサイクリングツアーに何度か参加し、鹿沼の魅力に触れたことで移住を決意。さらに、移住後も鷹羽さんに街のことを教えてもらったり、プライベートでも相談に乗ってもらったりと、とてもお世話になっていて、武藤さんは“鹿沼のママ”として慕っている。

そんなokurabikeのサイクリングツアーで鹿沼を巡りまず感じた魅力が、身近に広がる自然だ。

「街中から自転車で少し走るだけで田畑や里山が広がり、きれいな川が流れる豊かな自然に出会えます。例えば、新鹿沼駅から自転車で10分ほどにある『出会いの森総合公園』は(下写真)、春には大芦川沿いの桜並木がとても美しく、5月下旬から6月上旬にはホタルも見られます。自然と人が共存しているところに、とても惹かれました」

もう一つ感じた鹿沼の魅力が、いきいきと暮らす街の人たち。サイクリングツアーで出会った、400年の歴史を持つ麻農家が営む「野州麻紙工房」の店主や、秋まつりに登場する彫刻屋台が展示されている「屋台のまち中央公園」の方をはじめ、カフェや飲食店を開業したり、新たなことに挑戦したりしている人たちも多く、個性豊かで面白い街だなと感じた。

「鹿沼はもともと人が行き交う宿場町だったこともあり、移り住む人に対してウェルカムな雰囲気があり、新しいことに挑戦する人をあたたかく応援してくれます。何よりも皆さんとても優しく、一人で移り住んでもなんとかやっていけそうだなと感じました」

さらに、長年受け継がれている街の文化にも強く惹かれた。サイクリングツアーでは、絢爛豪華な彫刻屋台が鹿沼の街を練り歩く、歴史あるお祭りを特等席で見学。街の人たちが一丸となって文化を継承している姿に心震えた。

武藤さんは、これまで客室乗務員として、いろいろな地域を訪れ、さまざまな街を目にしてきた。そこで感じたのは、「どこに行っても変わらない暮らしはできる」ということ。

「東京は確かに便利ですが、地方でも必要なものはそろうし、どこへ行ってもそれほど変わらない生活ができる。だとしたら、自分が惹かれた街で、惹かれた人たちと、したい暮らしをすることが大切なのではないか。そう思って、鹿沼へ移り住むことを具体的に考え始めたんです」

東京の郊外に引っ越すような感覚で

人と自然、文化に加えて、東京からのアクセスの良さも、鹿沼に惹かれたもう一つの理由だ。「新鹿沼駅」からは、特急で都心まで1時20分ほど。これまで、羽田や成田へ1時間半ほどかけて通勤していた武藤さんにとって、鹿沼は意外と近いと感じた。

「移住と言うと、山の中などへ一大決心をして移り住むイメージがありますが、私にとって鹿沼への移住はそれほど大袈裟なものでなくて、東京の郊外に引っ越すような感覚でした。鹿沼に限らず栃木県全体に言えることかもしれませんが、東京へのアクセスの良さが、移住を考える人にとって一つの魅力になっていると思います」

とはいえ、転職は大きな決心だった。締め切り数日前に見つけた市役所の採用試験に応募し、見事に合格したことで、鹿沼への移住は現実のものとして一気に動き出した。こうして2020年9月、武藤さんはこの街での新たな暮らしをスタートした。

鹿沼市役所の中でも、教育委員会事務局で働く武藤さんは、主に奨学金貸付業務と入札業務を担当している。

「部署の上司や同僚たちは、鹿沼歴が浅い私のことをとても優しくフォローしてくださいます。仕事のことはもちろん、鹿沼のことも、もっともっと詳しくなって、地域の役に立てる職員になりたいです」

日々の小さな喜びの積み重ねが、QOLを高める

鹿沼に移り住んでからは、市役所で働きながら、休日にはランニングやカフェ巡り、ボタニカルキャンドルづくり(下写真)を楽しんだり、日光や宇都宮まで車で出かけたり、ときには東京まで遊びに行ったりと、充実した毎日を過ごしている。

「私は移住とともに起業したり、新たにお店を始めたりしたわけではなく、平日は仕事をして休日に趣味などを楽しむという生活スタイルは、大きく変わっていません。それでも、日々の食事や通勤、ウォーキングなどの満足度が、ちょっとずつ上がり、全体として暮らしが豊かになったなと実感しています」

例えば、この街では、おいしい地元の食材が手軽に入手できる。自転車通勤の途中に美しい花が咲いていたり、虫がいたり、夜には星が見えたり、ときには雷が鳴ったり、四季の移り変わりを肌で感じながら生活できる。鹿沼には何かにチャレンジする人が身近に多く、自分も頑張ろうと刺激を受けられる。もちろん、家賃などが安いのもうれしいポイント。東京と同じ金額で、より広く新しい住まいに暮らすことができる。

こうした積み重ねが、いわゆるQOL(Quality of Life)の向上につながっている。

そして、移住して2年目の2022年に、武藤さんは結婚。ご主人も東京からこちらへ移り住んだ。

「主人はシステムエンジニアで、リモートワークが定着してきたことで、仕事を辞めることなく鹿沼に移住できました。彼はキャンプが趣味なので、これからはもっとアウトドアのアクティビティも満喫していきたい。2024年にはスノーピークが運営するキャンプフィールドが、鹿沼市にオープンするのもとても楽しみです!」

今後、数年間中止となっている「秋まつり」や、さまざまなイベントが開催されるようになったら、積極的に参加して、地域の人や移住者どうしのつながりをもっと広げていきたいと考える武藤さん。

「勇気を持って一歩を踏み出し、鹿沼でのコミュニティを築いていきたい。そして、これから鹿沼に移り住む人が、安心して移住できる環境をつくるなど、大好きなこの鹿沼に恩返しをしていきたいです」

PROFILE

鹿沼の人や自然、文化に魅了されて

武藤小百合さん

東京都荒川区出身。航空会社の客室乗務員として働いていたころ、友人に誘われて鹿沼へ。その後、鹿沼を巡るサイクリングツアーに数回参加したり、それ以外にも遊びに訪れたりするなかで、鹿沼の人や自然、文化に惹かれて移住を決意。2020年7月に鹿沼市役所の採用試験を受けて合格。2020年9月から鹿沼市中心部に物件を借りて暮らし始める。自転車通勤をしたり、ランニングを楽しんだりしながら、身近な自然に触れてリフレッシュするほか、鹿沼に来てからボタニカルキャンドルづくりを習い、資格も取得。2022年には結婚を機に、東京からご主人も移住。今後はキャンプなども楽しんでいきたいと考えている。

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鹿沼市について

鹿沼市

県央西部に位置し、東は宇都宮市、北は日光市、南は栃木市に接する鹿沼市。
JR日光線や東武鉄道で宇都宮駅へは約15分、日光駅や栃木駅へも30分とかからない、アクセスのよさが自慢です。

高い利便性を誇る一方で、鹿沼市の面積の約7割は森林。前日光県立自然公園や関東一ともいわれる美しい清流群を有し、登山やハイキング、キャンプなどのアウトドアフィールドとしても人気を集めています。
便利さと自然の豊かさが共存した、暮らしやすさが魅力のまちです。

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